夏が暑ければ暑いほど秋が目映い位の黄金色になり、 それが過ぎるころにはもう冬の足音が近づいて来ます。
昭和40年代、50年代初頭の炭住に住んでいる人達の移動手段はほとんど自転車が活躍していました。
あたくしも小学3年生くらいに幼稚園から乗っていた ”ピノキオ(他の同じくらいの子供達はピーターパンを乗っていました)” とかいう自転車から切り替えの付いた自転車を買ってもらいました。
キ・リ・カ・エですよ!切り替え!! しかもハンドルの所に切り替えがあり、親指で出来るやつです。
どうしてか?中途半端な数の4段切り替えでしたけど。(笑)
あたくしが買う自転車屋さんは7丁目の奥にある泉町の「三由自転車」です。 因みに大きな犬がいつも吠えていました。
どうして自転車屋さんってワクワクするのでしょうかね? しかも、置いてあるだけでは飽き足らずに壁や天井から吊っていますもんね。 その三由さんで買うので、 空気を入れる時もパンクを直す時もちょっとした油を注す時にも、 三由さんでやってもらっておりました。
また、何を勘違いしたのかドライバーズ手袋(1100円で指先が無いやつ)なんかを買ったりもしていました。 革製の手袋は2000円位して「何時かは革手袋」とささやかな夢を見たものです。(笑)
また、遠出やサイクリングなんかしないくせに(行っても桂町公園や東頼城経由で啓南橋を回るコース)、 「何かあった時のためにパンクセットやサイクリングセットなども買わなきゃ!」と、 三由さんにパンクを直しに行く度に想像を膨らませるのでした。
で、熱い夏→目映い黄金色の季節を自転車を乗り回して来た日もそろそろしまいの時期が来ます。 その時期を知らせるのが「雪虫」です。
こやつ目は急に大量に出て来て、 自転車を颯爽と漕いでいるあたくしの目や鼻の穴や口と言う、 穴と言う穴めがけて突入して来るのです。
でも、この「雪虫」が出ると言うことはもうすぐ冬の訪れを知らせる合図なので、 「あ~、今年の初雪は早いな~」などと大人びた会話なんぞを子供同士で話し合ったものです。
雪虫って毛皮を着ている感じしませんか? 小さいぬいぐるみのようでもあります。
何でも、「雪虫」を調べると、そう呼ぶのは北海道くらいで他にも正式名が乗っていましたが、 全く親しみがなかったので「雪虫」でこれからも通しておきますね。 さぁ、今年は何時ごろ「雪虫」が現れるのでしょうか?
あっ、せっかく買ったドライバーズ手袋ですが調子に乗って 釣りの時に使い、ウグイの生臭い手袋になってしまいました。。。。。