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まだ、寝ぼけたことを言ってる政治家や関心のない国民が居る現状を踏まえて。

軍事大国”ロシア”に侵攻されながらも祖国防衛のために必死で戦っている”ウクライナ”に対しとても勇敢だと思うし尊敬します。ここで、日本在住のウクライナ人の”アンドリー・ナザレンコ”さんが月刊「致知」で書き述べたことを載せます。↓

ロシアに侵略された祖国ウクライナ

〈ナザレンコ〉
私が政治に関心を持つようになったのは2013年、18歳の時でした。きっかけは、ウクライナで親ロシア派の政権が成立しようとしたことです。

かつてウクライナは独裁国家・ソ連の領土に組み込まれていましたが、ソ連崩壊後に民主主義を取り戻した数少ない国の一つです。17世紀に前身となるコサック国家が成立した時にも憲法があり、最高権力者が投票によって選ばれていたという歴史もあります。

ところが、親露派がロシアの圧力に屈して国の方針を不本意な形で転換したことに国民の反発が起こりました。首都キエフで起こった小さな学生デモを警察が武力で鎮圧したことで国民の危機感や怒りは爆発し、反対デモは一気に百万人規模に拡大したのです。

私もこのデモに参加し、首都の広場で十日間抗議運動を行いました。ところが、大統領はここまで高まった国民の声に一切耳を傾けず、警察に命じて実弾を撃ち、百人もの尊い命が失われました。

それでも反対運動をやめない私たちを、大統領は軍隊を送って鎮圧しようとしましたが、軍隊がこれを拒否して中立宣言を出したためロシアへ逃亡。これに3分の1の国会議員が追随したため、国政を担う者が不在となってしまいました。

無政府状態になったウクライナに侵攻してきたのがロシアでした。ウクライナとの国境を定めた友好条約があったにも拘らず、ウクライナの領土であるクリミア半島とウクライナ東部を不法占拠したのです。

私の故郷・ハリコフ市も親露派武装勢力によって占領され、私の通っていた学校の近くは銃撃戦により死者が出ました。通い慣れた道が血に染まったことは大変ショックで、自分の大切な故郷がいとも簡単に占領されてしまう現実の恐ろしさを思い知らされました。

幸いにして、私たち市民が立ち上がり、お金を出し合って軍隊を支援し、占領者を追い出すことができました。故郷がウクライナの領土として確定し、無事に平和を取り戻したのを見届けて、私は日本へ来たのです。

国の防衛を他国に委ねる危険性

侵略という恐ろしい体験をしてきた私は、日本の方が次のような発言をするのを聞いて非常に驚きました。

「軍隊をなくして隣国の脅威にならなければ攻められない」「どんな争いも、平和を訴え、話し合いさえすれば解決できる」「集団的自衛権を認めたら、他国の争いに巻き込まれるから危険だ」

こうした主張をする方々には、ぜひウクライナの辿った道を学んでいただきたいと私は思います。

ウクライナは核兵器を放棄し、100万人の軍隊を5分の1の20万人に縮小し、大国の対立に巻き込まれないよう軍事同盟にも一切加盟しませんでした。

さらに、兵器をロシアに譲る代わりにブダペスト協定書という国際条約を結び、ロシア、アメリカ、イギリス、フランスがウクライナを守るという約束を交わしました。ところが、その当事者であるロシアによって侵略されたのです。

他国との条約がいかに当てにならないものであるか、そして国の防衛を他国に委ねることがいかに危険であるか。ウクライナの失敗が、このことをハッキリと物語っています。

条約が破られたら国際社会が何とかしてくれる、と期待している日本の方は多いようです。しかし、ウクライナが侵略を受けた時に、一緒に戦い、守ってくれる国は一切ありませんでした。当時のアメリカはオバマ政権でしたが、ロシアの侵略を口先で批判するばかりで、具体的な行動は何も起こしませんでした。

ウクライナばかりではありません。チベットもウイグルも香港も、侵略や弾圧によって人々の自由が理不尽に奪われていることに対して、国連は批判こそしますが、行動は起こしません。

尖閣諸島はアメリカが守ってくれるから大丈夫、というのも危険な考え方です。アメリカが追求しているのはあくまでも自国の国益であり、いくら同盟国の領土であっても、自国の国益に合致しない限り行動を起こすことはありません。

以前出会ったある日本の方は、自分の息子が戦争で亡くなるのは嫌だから、アメリカ人が戦えばいいとおっしゃっていました。しかし、戦いもしない日本人の代わりに、アメリカ人が血を流して戦わなければならない道理がどこにあるのでしょうか。

米兵にも家族があり、故郷があります。他国のために死にたいと思っている人など一人もいません。日本を守る主役はあくまでも日本人であり、アメリカはその支援をする立場であることを忘れてはなりません。

いかがでしたでしょうか?一応、米国とは「日米同盟」です。が、”ナザレンコ”さん言うように日本が何もしないでお金だけ出し血も流す覚悟もなしに米国が血を流す覚悟で守り、一緒に戦ってくれるでしょうか?助けてくれるでしょうか?あたくしは非常に虫の良い考えだと思いますよ。いくら、こちら側が対立や戦争をしたくなくとも、今回の”ウクライナ”のように”ロシア”が難癖をつけて攻め込まれるし、その時に他国は同情や援助はしてくれるかもしれないけど、余程の事じゃない限り一緒に戦ってはくれません。やはり、「自分の国は自分たちで守る!!」という覚悟と準備が大事です。けれど、いつまでも「憲法九条があれば大丈夫」とか「話し合いで」とか「いざとなったら米軍が守ってくれる」などと甘い考えはやめて、結局最後は力(武力)がないと理不尽に屈指して民族の尊厳も国益も蹂躙されてしまうんですね。そのためには”備えあれば憂いなし”を一刻も早く実践するべきです。第二次大戦で同じ敗戦国となった”ドイツ”はこの度の現状を見て国防予算を大増額し、13兆円にしました。日本はその半分以下の5兆円ちょっと。アホか。

”アンドリー・ナザレンコ”さんです。家族も親戚も友人もいる祖国が戦争状態になっているって本当に心配で悲しいですよね。

追記 もし、「まん防」が延長するにしても”臨機応変”ですのでお待ちしております!!

取り敢えず、”ウクライナ””へ行けないので「ウクライナ大使館」に少ないけど寄付します。で、寄付先を調べてると(悲しいけど寄付金詐欺も現れるから)記事では寄付をする日本人が使途が明記されていないことへの心配も噴出し、「お金の使い道を教えていただけないでしょうか?」「戦争の応援ではなく平和的解決の応援ですよね!」「弾には使わずに食料や復興、教育などに使ってください」と、これまたバカなことを気にしていますね。あたくし思いますよ、「真面目にお前らはどこまで頭の中にパンジーが咲いてんだ?」と。現在、”ウクライナ”は祖国と国民の命運を掛けて命懸けで戦ってんだぞ?戦争ゲームじゃないんだつーの。なので、寄付金を何に使おうがその国が選択することだよ。こんな非常事態に「この寄付は英国からだから武器に、この寄付は日本からだから生活支援に」って世界から来る膨大な寄付金に対してそんな暇なんてあるかボケが!!そんなアホなことを言って恥ずかしくないのか?一応、”ウクライナ大使館”は「医療や生活物資、壊されたインフラや学校などへ使います」とコメントしてるようだけど、あたくしは「”ウクライナ”のためにぜひ使って下さい!!」でいいと思うんだけど。(ホント、バカ)

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