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なるほどね。

元日本ハムの監督で2023年WBCの優勝監督でもある「栗山英樹監督」がこのようなことを語っておりました。「WBCで優勝して、たくさんの人に好評価をもらって感じたのは、『ああ、こうやって人はダメになるんだな』という思いでした。それは痛いほど感じました」と。

対談をしていた臨済宗円覚寺派管長の「横田南嶺」さんが、「いやぁこういう感性を持っているところが、栗山監督の素晴らしさだと感じ入りました。大概の人は持て囃されるとそれに呑まれてしまって、思い上がったり失敗したりしてしまいますからね。」と言葉を返していました。

それで、その「横田南嶺」さんにもこのような体験があったそうです。↓

「こうやって人はダメになる」という言葉で思い出したのは、私が管長になって最初の頃に先代管長から諭されたことです。管長になると人前で話をする機会が増えるんですね。構成を一所懸命に考え、準備をして、法話が終わると、聴衆がバーッと拍手をしてくれる。いい気持ちになるわけです。

でもある時、先代管長が「拍手は人をダメにする」と言ったんですね。「拍手されるたびにダメになると思え。手を叩かれるような話はまだまだだ。手を叩くことすら忘れて、思わずその手が合わさるような話をしなきゃいかん」って。その時は正直なところ「うるさいこと言うなぁ」と(笑)。

また、明治時代の作家・斎藤緑雨という人の言葉に、「拍手喝采は人を愚かにする道なり」とあるんです。決して自惚(うぬ)ぼれずに、自分を律することはとても大事ですよね。

なるほどですね~。拍手はある意味社交辞令的なこともありますからね。コンサートでも本当に感動して心の内から震えたら一瞬静まり返って、それから「ワーッ!!」と歓声と大拍手になりますもんね。中には涙ぐんだり、実際に泣いてる人もいるしね。

この、先代管長の「手を叩くことすら忘れて、思わず手が合わさるような話をしなきゃいかん」また、斎藤緑雨氏の「拍手喝采は人を愚かにする道なり」という言葉にも、「栗山監督」は「とても味わい深い言葉です」とおっしゃっています。。。。。

追記 あたくしなんか、拍手されそうになったらこっぱずかしくて速攻で逃げるようにして居なくなりますね。(笑)

自分のことも踏まえて、一緒に働いて来たスタッフ、同業者、お客さんと、「こうやって人はダメになっていくんだな」ってのが、その時、いや、本当は傍から見ていて薄々感じていました、何となくの違和感がね。やはり、居なくなりますね~。

では、気分を変えて、

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