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円山オムニバス〜白球を追いかけて〜「自戒」

そうだね、昨日も書いた女性?男性?写真を握り締めて球児たちの熱戦を観ていた人が居た日に、落ち着きなく常に好奇心&興味本位なあたくしは、他にも気になる人を見つけていました。(知り合いだけど)

中には、どんだけ食べるんんだ?と思うほどに野球場のカレーやそばをお代わりしてる人や、ドイツ人かよというくらい最初から最後までビールを飲み続けてる人、普通に上半身裸で日焼けしてるおっさん、OB・OGで怒声やら黄色い歓声や、杏里のような水着?と思えるセクシーな彼女。あたくしが目を引くのは球児の追っかけで一眼レフでバッチリと球児の股間なんぞを撮ってる女子高生!!(コラッ!)

たまに元球児なのか?母校なのか?コワモテだけども、きっと、この人も高校野球をやっていたんだろうな~と他の人達とは違うオーラーをまとった人の話をば。

そうね、その日も期待を外さない暑さで、特に開始直後から14時半頃までは特に日差しが強いんですね。それなのに、その人は高そうなスーツのズボンに長袖のYシャツを着てネクタイを少しだけ緩めてグランドを見つめていましたね。

あれ?「00くんかい?」「あっ、加藤さん!来てたんですね!?」「そうなのさ、毎年来てるんだよね。母校でもないのに。(笑) そういえば、00くんの母校だったよね?野球部だっけ?」「はい、数十年ぶりに円山に来たんですよ」「そうなの?えっ、なんで?」「まぁ、ちょっと・・・・・」「そうだね、人生色々とあるもんね」「はい・・・・・。」

時折、体が反応するのか?00くんは良い当たりやクロスプレーの時には体を上下左右に揺らしていました。そして、必ず両チームの選手に拍手をしていましたね。

で、ふと気づいたのが、00くんも口は微笑んでるけど眼差しや表情が寂し気な感じだと言うこと。また、何度か思い出したように唇を真一文字したり、顔を上に上げてました。

大差がついて決まりかけた頃、おもむろに席を立ち一番後ろの立ち見へ。途中、その女性?男性?が〇〇くんの顔を見て「?」と言うよな顔になっていましたが、その時は知ってる顔なのかな?くらいでした。

気が付くと、00くんが帰るところで、「加藤さん、俺そろそろ行きますので。」と。「00くん、残念だったね」。「はい、まぁ・・・・・」。好奇心旺盛なあたくしは「どんな車に乗って来たんだろ?」と、後を付けることに。(試合を観ろよ!)

まぁ、どっちみちお酒も無くなったので円山動物園の所にあるコンビニへ買いに行きがてらもあったしね。駐車場を通り過ぎてしまったので、「00くんバスか?地下鉄?」と。「いえ、少し先で持たせてます。」

すると、00くんが「実は・・・・・」と歩きながら話し始めた短い会話の内容が中々な話でした。小学生から高校まで一緒に野球をやっていた幼馴染の同級生が、最後の夏の大会前に亡くなったこと。それは「00くん」が原因だったこと。それから、「00くん」は高校を辞めて今の人生に至っていること。それから一切TVでも野球も観てないし円山球場にも来てなかったことなど。。。。。

では、なぜ?今回だったかと言うと、その同級生が亡くなって今年が「三十三回忌」で一つの節目だったのだとか。あたくしは、その話を聞きながら何も言えませんでした。

話してる内にコンビニへ着くと、中々渋いレクサスが止まっていてどこからどう見て「ザ!!」な運転手が〇〇くんが来るのを待っていてスムーズかつ流れるように滑らかに後ろのドアを開けたと同時に吸い込まれるように〇〇くんは後ろの席に乗り込んで、窓を開けて「やっぱり、円山球場は聖域だから少し離れた所から乗らないとなんです!」と言いながら会釈をして瞬く間に発車オーライ!!(笑)

最後の老夫婦で全てが分かりました。

追記 そうね、〇〇くんも円山球場はそれっきり最初で最後でしたね。

「円山球場オムニバス~白球を追いかけて~」
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