ここ最近、お金が出て行くばかりだからなのか？ふと思い出したことを書きますね。
その昔、そうだね「タスコ時代後半」から「丸か初期」に働いていた２０代前半のキッチンの女子の話です。
不器用だけど、男ばかりのキッチンでしごかれながらも来る日も来る日も一所懸命な女の子でした。
現在の”丸か”のような小さい会社とは違い、当時の「タスコシステム」はジャスラックの上場会社なので、いち”飲食店”というよりも将来性もあり安心な会社だったから新卒やそれなりに経験のある人材やこのような女性も結構来てたんですね。
ある日、相談があると言うことで話すことに。
まぁ、「相談が」と来れば深夜や早朝の電話と同じで大体は良くないことなんですね。相談内容は「お金を貸して欲しい」とのこと。
「１５万円」必要とのこと。日頃からだらしないヤツなら小言の一つでも言うけど、普段から真面目でお金で困ってる感じはしなく、ましてや女子なので「お金のことをいうのは余程の事情なんだろうな～」と。
借りる理由としては、「家の事情」とのことでした、一応。なので、真面目な子なのでギリギリの金額で「１５万万円」と伝えて来たんだと思い、少しでも余裕があった方がいいだろうと思い「２０万円」貸しました、分割で。
一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月と経ち四か月目に入った頃に急に来なくなってそのまま辞めてしまいました・・・・・。
ショックでしたね。それは「返済」の件ではなく、真面目でこれからも一緒に働いて行きたかったからです。変な話、貸したお金が戻って来ないから損したなんては針の穴程も思いませんでしたが、貴重な人材を失ったことに、しかも急に来なくなり連絡が取れなくなったことにですね。
思えば、お金を借りる少し前から時折、暗い顔になっていたと後になって気づくんですね。また、居なくなる少し前までは口数も少なくなり笑顔が殆どなかったと。
お金を借りに来る前までは「仕事で詰まってるのかな？」と、よく先輩に怒られていたので。また、口数が少なくなり笑顔が殆ど無くなってた時には、「家の事情が大変だろうか」と。
結局、なぜ居なくなったのかは分かりません。もしかして、当時一緒に働いていたスタッフは多少は知っていたかもしれませんが、今となっては・・・・・。
お金を借りたのも本当に「家庭の事情」なのか？を詮索し出すとキリがないので、そんなことも考えない。
それから月日が過ぎて、今から十二年？十三年前に現金書留が届きました。送り主の名前は書いていましたが、住所は書いていませんでしたね。その送り主は、お金を借りたまま居なくなったその子の名前です。
特に手紙などは入っておらず、「１０万円」だけが入っていました。
ぶっちゃけ、月々「１万円」の返済だったので足りないのですが、ずーっと忘れないで気にしてくれてたんだと言う思いと、このお金を貯めて送って来たのも苦労したんだろうな～。いや、今でもきっと苦労してるんだなと思うと、ちゃんと覚えてくれていて責任を果たした嬉しさと、何とも言えない切なさを感じずにはいられませんでした。
世の中には借りたら借りっぱなしの輩は沢山います。何なら、借りた金を返さないくせにまた仮に来る恥もなく厚かましい輩も。
「あぁ、ずーっと気にしてたんだな～」と。彼女は人生に負い目を感じながら生きて来たんですね、「２０万円」で。
もし、今が幸せならばきっと自分で持ってくる子ですから。
どんな思いで働き、切り詰めて「１０万円」を名前だけを書いて送って来たのだろうか？と、それを思うと今でも切なくなるんですね。
”丸か”のホームページも、この「トップギア！！」も見てはいないと思うし、見れないと思うけど、もし、もし万が一にでも見ていたら、連絡を欲しいと思います。
もし、見ていたら”連絡”待ってるからな。
追記 SOSに早く気づけばよかったし、仕事が原因ならば完全にあたくしの責任です。
と言うことで、本日は「丸かの今夜もひとりバックドロップ！！」の更新日です。
