現在、”丸か”では店長一人か、店長や料理長の2番手としての育成がなされておりません。店のことなどを熟知しているベテランのアルバイトは居ますが、それが”店長や料理長”の代わりやお店を任せるまでには至っておりません。
確かに昨今は人材不足もありまして、特に社員として勤めに来る人は中々いないのが現実で「にんにく唐がらし」の”ひなちゃん”は本当に稀で貴重な人材なんですね。

今日はその辺のことをちょっとばかり調子に乗って書きますね。室町時代の初期に「世阿弥(ぜあみ)」と言う有名な能楽師がいました。父親で師匠でもある「観阿弥(かんあみ)」とともに”猿楽”を成し遂げて、「観世流」として六百年後の現在まで引き継がれています。
その「世阿弥」の言葉で「上手は下手の手本なり、下手は上手の手本なり」と言うのがあります。上手な人と言うのは技術も経験もあり、まぁ、人に教えたり指導できる人ですね。下手な人と言うのはザックリと言って素人か新人のことですね。
上司や先輩が教えたり指導する立場なのは普通ですが、実は素人や新人の人からも学ぶことがあるんですね。長らくやってると”常識”や”慣習”で物事がマンネリ化してしまってることがあります。
なので、新人や下の人に教えたり指導することって、実は自分自身にとっても新たな気付きや、忘れていた初心の心構えを気付かされるんですね。
「相手に教えながら、まんま自分自身に返って来てる」と言う状態です。よく、子育てをしながら実は親が親として成長してるのと同じなんですね。
部下や後輩を持ち育てることで、店長は店長として、料理長は料理長として、先輩は先輩としての自覚が芽生えて来るのです。
そう、「人育ては自分育て」と思うのです。だからこそ、簡単ではないんですね。それは自分と向き合ってることだから。
「部下や後輩の成長」は「自身の成長」と言う話でした。
落語家の「桂ざこば師匠」が脳梗塞で倒れて復帰する際にこれまでの「落語」を全て忘れてしまったんだそうです。普通なら、それまでの実績を踏まえたら「引退」してもおかしくないんですが、「ざこば師匠」の凄い所は、なんと!お弟子さんに稽古をつけてもらい「落語」を教わり、見事に復活しました。やはり、「名人」とまで言われる人は違います。あたくしなら見栄や虚栄心から「引退」しますね。

と言うことで、本日は「丸かの今夜もひとりバックドロップ!!」の更新日ですよ。

幼稚園からの同級生“内藤くん”がゲストです!!(笑)
上手いね〜。それにしても、よく楽器を弾きながら歌えるよね。