コタツと豆炭あんかとみかん。

冬と言えば『コタツ』です。

そしてなぜかコタツの上には、かごに入った『みかん』が 置いてありました。

小さい時は『コタツ』の中に入るのが好きで、ミニカーなんか を持ち込んで一人で遊んだものです。

今と違って「サーモスタット」が付いていない時代で、 ごくたまに消し忘れて“ボヤ”になった、家がありました。

今のはどうか分かりませんが、昔の『コタツ』は通常の テーブルと裏は緑のマット状の麻雀が出来る仕組みなっていて 夜中に小便をしに2階から降りてきたら、大人達が楽しんでいるのです。

『みかん』は段ボールで買ってあって、毎日、毎日手を黄色に なるくらいに食べておりました。一度、2階の部屋にいて何を 勘違いしたのか?段ボールのみかんを半分ほど食べてしまい、 物凄くお腹一杯になり過ぎて、あまりの苦しさに階段辺りまで 這って行き「死ぬ~」と叫ぶと、

お袋が下の居間の『コタツ』から出もしないで「誰が死ぬって!?」 「俺~。みかん食べ過ぎた~」と必死に叫んだのですが、返って来た 言葉が「バカじゃないのかい!そのまま死んでしまえばいんだ!」と、 まったく愛情のかけらも無い言葉を投げかけられるのでした。。

でも、本当に苦しかったんだと思います。 なんせ小学生ながら“胃液”が出て、それがみかんの胃液だった くらいですから・・・・・。

それでも、元気になれば『みかん』を平均10個は食べていました。 お陰でさまで、ほとんど“風邪”を引かないで過ごせましたけどね。

そうそう、冬と言えば昔は『豆炭あんか』という優れものがあり、 ストーブの中に“豆炭”を入れて真っ赤にして、それを“火バサミ”で 掴み『あんか』の中に入れて、それだけだと熱くて火傷をするので 厚手の袋に入れて、寝る1時間前くらいに布団の足元に入れると 寒い布団の中は足元だけ温かくて快適に寝れるのです。 

がしかし、幼稚園や小学生の低学年の時には布団の中で 兄貴と『あんか』の取り合いになり、「黙って寝なさい!!」と これまた、お袋に叱られてしまうのでした。 たまに袋の紐を締めるのが緩い時には、『あんか』が袋から少しはみ出て しまい、そこに足を付けて「アチッ!」と大騒ぎする時も。 (布団の中で異常に熱すぎる『あんか』の時もありました)

今でも“火バサミ”で真っ赤な豆炭を掴んで、大人が慎重に『あんか』 の中に入れる作業は、見ている子供達も緊張した面持ちで見ていた ものです・・・・・。

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