12月は一大イベント!

娯楽が少ない12月に炭鉱町の子供たちが楽しみにしているのは冬休みとX‘masです。特にX‘masは片田舎の炭鉱町であっても子供たちにとっては一大イベントでした。
その序曲は、何の前触れもなく風呂から帰ってきた時から始まった時もありました。 兄貴と何時ものようにタオルをコチン、コチンに棒の様にシバレさせながら家に帰ると、 オヤジが自慢のよく”サム・テイラー”なんぞを効いていたビクターのステレオの上に、 青・赤・黄色・オレンジ・緑といった電球の点いたX’masツリーが登場しています!!

日常から非日常へ一瞬にして移った感じで、X’masツリーの前で意味も無く、はしゃぎながら転がったりしていました。 それは無条件でX’masは楽しいもの。と感じていたと思います。

X’masと言えば、やっぱりX’masプレゼントです。

私の頃は芦別に「まついおもちゃ」があり「まついさん」と呼んでいてX’masが近くなると新聞と一緒に両面おもちゃをいっぱいの写真が入った チラシが届きます。

そのチラシもX’mas近くと当日という二段構えの念の入り様で、 子供たちからすると夢が膨らむのですが、親からすると頭痛の種のようで一度毎年来る時期になっても来ないので「変だな~」と思っていると おふくろが近所のお茶のみ友だちと話していた内容が「子供たちに見られないように隠した」と言うような衝撃的な言葉聞いてしまいました。

で、それからは私がいの一番に新聞を取りに行くという今から思うと子供でも必死になればこれくらいの行動が出来るんですよね、自然に。(笑)

これまた暇で話好きな炭鉱の奥様達はお茶を飲みながら「チラシを隠そうとしたら、先に新聞を先にとって来ていたのさぁ」と大笑いしながら 漬物をあてにお茶を何杯も飲んでいたのを覚えております。

炭鉱町では各家庭でそのような事柄が沢山あったんですよね。。。。。

他の記事

PAGE TOP