私は足が遅かったので運動会が嫌いでした。
特に徒競争は本当に大嫌いでした!!
練習でも横6人か7人が並んで待っているのも大嫌いで、
しかももの凄く緊張するので”うんち”までしたくなる始末・・・・・。
運動会当日は何度「腹が痛い」と仮病を使い休もうか?と思いましたが、 結
局、青ざめた表情で出てしまう律儀者・・・・・。
何が嫌だって、日頃から威張っているくせに徒競争では一番ケッパ。
子供心にプライドが・・・・・。
一度、徒競争の練習をしたことがありました。
家の人にも見られたくなかったので、家の前ではなく便所のある側の横の方です。
すると、どうでしょうか?家の前を通った車に轢かれそうになって、あの時は本当にビックリしました!!
とにかく、一年の内で最大の難敵が”運動会”。 きっと、根本的には争い事とか競うことが嫌いなんです。
なので、「どうせ徒競争をやるんなら、一人ずつ走らせてタイムを競わせればいいのに」と、 何度も何度も思いましたし、願いました。
つまり、一番ケッパが恥ずかしかったんですね。
大体、徒競争は一番最初の種目なのでそれが終わるといくらかは楽になります。
でも、やっぱり何らかの競技種目がある。
でも、単純に足が早い遅いで決着する徒競争とは違い、 障害物競争や二人三脚は必ずしも足の速い人が勝つとは限らないので、それらは何とか。
徒競争の次に嫌だったのが”リレー”。
これは自分のせいで抜かされたらすまないし、
これまた恥ずかしい。
炭鉱のギャラリー(特にお母さんたち)は人一倍歓声が大きいと言うかオーバー。
「ア~!!!」と。
自転車のタイヤが付いていない車輪の溝を棒きれにあてがって走るリレー競技があるのですが、 これも心臓がドキドキでした。
何時も心の中で私に来るまでに一番最後になってくれと。
そしたら、最初から最後なので私の責任でもないし抜かされて恥ずかしい思いをしなくて良いからね。
あとは、一人でも抜かせば心地良い歓声が。(と、かなり自分勝手ですが)
でも、そのような祈りは通じるはずもなく、 私に回ってくる頃にはかなり接戦という見ている人にとっては見せ場で、 私にとってはしっかりと地獄・・・・・。
その車輪のリレーは勝手に棒きれから外れて違うところを転がって行くんです。 見ている人から見ればそれが面白い、やってる本人としては超必死・・・・・。
けれど、学年別のフォークダンスを踊り、指に柔らかい紙で作った花を輪ゴムを 通して全校生徒で「花咲く大地」を踊って終了する頃には、やっと終わったと言う 安堵と現金なもので「もう一回、やってもいいけどさぁ」などと思っている自分がいます。
終わってから友達と西芦別商店街の”葛西商店”でミリンダのストロベリー味を 飲みながら、人のやっているパックマンを見ながら「終わったな~」としみじみと思う 黄昏時が一番の幸せに感じた日々でした。。。。。