雪化粧

芦別は盆地で、その奥へ行く山間にある西芦別や中の丘、頼城などは
夏はクソ暑く、冬はクソ寒くしばれる町でした。
 
何かの用事でたまに冬に帰ると、夜は本当に寒い。また、暗く静けさの中に
あるので、余計に寒く、しばれると言う表現が似合います。ふと思います、
「こんなに寒かったっけ?」と。きっと、子供は風の子と言うくらいだから、
今以上に寒かったけど気にしてなかったんでしょうね、きっと。
 
今にして思えば風呂にドライヤーなどと言うハイカラなものはなく、
「よく、濡れたままで家まで帰っていたよな」と自分でも感心します。
風呂から出て2分程で髪の毛は凍ります。それでも、子供たちは手ぬぐいを
ブンブン回しながら凍らし剣に見たてて、はしゃいでいたものです。
 
街灯や月明りに映った雪が深々と落ちて来るのがとても神秘的で好きでした。
しかし、子供たちはそんな情緒的な感情は直ぐに忘れてしまい、「神様のうんこだ!」
と言い、口を開けながら次から次へと落ちて来る雪を夢中に食べたものです。
 
最近、そんなことをやってない以上に、そうやって雪を見てないな~と。。。。。

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