しゃくるなよ!!

一条通から炭住長屋に下りてくるちょっとした坂道(10メートル)に 

子供たちはミニジャンプ台を作って、ミニスキーで遊びます。

一番方の炭坑マンが帰って来るのが夕方なので、それまでは殆ど人や

車が通らないし、人が通っても避けてくれますので。

で、数人の子供たちが鼻水をぶったらしながら雪を固めて作ります。

そして、いよいよジャンプ台が出来てテレビで見たようにジャンプ競技の

ように「1番、かとうたかし雪印乳業!」と自分で声を出して滑り出して

飛んだ距離を競い合います。

でも、時々ジャンプ台が壊れたり着地地点に穴が空くと、壊した本人が

その都度補修をしまた続きをやるのですが、その時にジャンプ台を「しゃくる」

やつが居るので「しゃくるなよ!しゃくるなよ!」と声を掛けます。

「しゃくる」とは、飛び立つ所を上向きにすることです。

「しゃくる」と、変な飛び方になり一人バックドロップのようになり、背中を

強く打ちつけて息が出来なくなるので「しゃくるなよ!」と叫ぶのですが、

そこは炭坑マンのクソガキどもなので・・・・・。

特に楽しみもない町でしたが、それなりに皆で工夫しながら遊んでいました。

でも、不思議です、子供たちは次から次へと色々な遊びを考えていましたね。

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