もうこの時期になると山の方では霜や初雪がチラチラと舞い降りて来て、
ボチボチと冬支度が始まります。改良住宅になる前の炭住は木造で石炭ストーブ。
当然、サッシではなく普通の木枠の窓でそこからすきま風が入ってくる始末。
なので、早めに外から窓に少し厚めのビニールを打ち付けてすきま風を防ぎます。
これをするのしないのでは雲泥の差。“オヤジ”がこの時期には窓にビニールを
打ち付ける作業をしていましたね。
次に「大根干し」。三北(“さんほく”とも“さんぽく”とも)商事(通称、配給所)で
各家庭が大量の大根を買い込み、炭鉱長屋の前で大根洗いがあちこちで行われ、
それが終わると炭住の軒先に縄で通した大根が吊るされるのがこの時期の
炭住の風物詩でした。今にして思えば、この時期に外で水を使い大根を洗う作業は
さぞかし手がしもやけになっていたんだと思います。そんなことも知らずに子供たちは
のんきに“雪虫”と戯れていたんですよね。。。。。
あとは、どこまで自転車をギリギリまで乗れるか?が、子供にとっては大いに
心配事でした。(笑)