危なく火事になりそうだった件

小5で改良住宅へ越す前までは、木造の炭住では石炭ストーブでした。
家の前に2トン?3トン?トラックで積んできた石炭をドザーと下ろし、
三角の山のようになった石炭を石炭小屋に入れます。学校の石炭は燃焼が
長引くように少し大きな塊で、炭住のはザラメを少し大きくした感じのでした。
普通ならばスコップを使うのけど、今時期の石炭小屋の石炭は凍っているので
ツルハシで砕いて持ってきます。それをストーブの横に置いてある石炭を入れる
箱に上から入れます。一回半から二回くらいで満タンに。

石炭は本当に暖かい。改良住宅では灯油ストーブになり消したり、点けたりと
楽でしたが、石炭ストーブは七輪と同じで小さい窓などで調節する面倒はあったけど、
それでも暖かい。また、寒い時には石炭を入れて上手く燃焼させるさせると
石炭ストーブの横が赤くなり、「側に寄るんじゃない!!」などと注意されたりと。

一度、朝方小2くらいの時に石炭ストーブを点けようと新聞紙を丸めて火を点けて
余った新聞紙で鉄砲なんぞを作り、火が点き始めたストーブの中の新聞紙に
その鉄砲型の新聞の先で撃つ真似をしていたら、瞬く間に鉄砲型の新聞紙に燃え移り
ビックリした私は「うわっ!」と、その鉄砲型の新聞紙から手を離してしまい
床に落ちた新聞紙は燃えたままで、「火事だ!火事だ!!」と騒いでいると、
寝ていた“おふくろ”が起きて来て石炭ストーブの上にある鉄瓶の水を眠そうな顔で
掛けて鎮火しました。

もの凄くホッとしました。と同時に怒られるかと思っていたら、“おふくろ”は
何も言わないで、眠そうな顔でタバコを吸い始めました。それ以来、石炭ストーブに
火を点ける時にはバカな真似をしなくなりました。あの時の光景は今でも鮮明に
覚えてるもので、ある意味において「火をいたずらしたらダメなんだ」と戒めになったのは
収穫でした。

他の記事

PAGE TOP